介護業界では訪問介護や訪問入浴のスタッフを獲得したり、産前産後休暇及び育児休暇のために休むスタッフを代替したりする目的で派遣社員がよく用いられるようになりました。
そのため、派遣社員になると求人が多く、安定して仕事を獲得できると言われています。
時給もパートやバイトに比べると高めになっていて、派遣会社から福利厚生も提供されるという点で様々な魅力がある働き方です。

しかし、派遣社員として働くのを検討するときには地域差を認識しておかなければなりません。
一般的に言われている事情が自分が働きたいと考えている地域でも該当するとは限らないからです。

派遣求人の動向は地域差が大きくなっていて、よく知られている派遣のメリットは都市部での事情を反映しています。
確かに都市部では介護の派遣を活用する傾向が強くて広く求人があります。
しかし、地方に向かっていくと状況は個々に異なって一概に言うことはできません。
人口が少ない地域でも都市部と同じように豊富な求人がある地域もありますが、かなりの高齢者がいるにもかかわらずあまり求人がない地域もあるのが実情です。
地元の人を正社員やパートで雇って現場を運営する方針を取っている施設が多い地域では派遣の求人はほとんどありません。

派遣社員に転職する前に、自分が働く地域での求人動向を調査しておくことは必須です。
特定の種類の施設から出されている求人ばかりという場合もあるので内容もよく確認しておきましょう。